AIクローラーの名前を知る、どの事業者がどの名で巡回しているのか

AIクローラーは、通信時に名乗る名前を事業者の公表資料と照らし合わせると、どの会社に関係するアクセスかを整理できます。まず押さえたいのはGPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotなどの名称と、それぞれに対応する事業者です。自院に来ているかを判断するには、一般的な名前の一覧に加えて自院側の記録が必要です。
ただし、名前の一致だけで本物のアクセスと断定したり、AIが医院を紹介したと判断したりはできません。名前は相手を調べる入口として使い、訪問の確認と集患への効果を分けて受け止めるのが適切です。
AIクローラーの名前は事業者を探す手がかりです
最初に見るのは、AIサービスの呼び名と通信上の名乗りの対応です。会社名を覚えるだけでなく、1社が複数の名前を使う前提で照合すると取り違えを減らせます。
ユーザーエージェントは通信時の名乗り
ユーザーエージェントとは、ページを取得する際に相手が送るソフトウェアの識別情報です。人が閲覧に使うブラウザーにも自動で巡回するプログラムにもあり、長い英数字の中に名前や版を表す数字が含まれます。
クローラーはウェブ上のページを自動で訪ねて情報を取得するプログラムであり、「AIが来た」という説明を受けた際も、その名乗りが示されていれば判断の手がかりとなった名前を追えます。
手元の報告にある「AI関連」という分類名は、通信で送られた名前とは別に付けられた可能性があります。分類した側の解釈と元の文字列を分けて見る習慣が、事業者を誤って結びつけない助けになります。
サービス名と会社名は別の欄へ
ChatGPTを提供するのはOpenAI、Claudeを提供するのはAnthropicです。サービス名がすべてのクローラー名に入るとは限らないため、医院で使っているAIの名前だけを探すと関連する名乗りを見落とします。
同じ会社に対応する名前でも、一覧では各名称を別々に残す形が扱いやすいでしょう。会社単位にまとめた説明の下に実際の名乗りがあれば、担当者が交代しても何を同じ事業者として扱ったのかが伝わります。
たとえば、GPTBotとOAI-SearchBotをどちらも「ChatGPT」とだけ書き換えると、元の報告にどちらが現れたのか分からなくなります。読みやすい日本語の補足を添えても、照合用の正式な文字列はそのまま残します。
名前と訪問実績は別の情報
一般向けの一覧に載っている名前と、自院に来た事業者の名簿は別です。公表されている名称の存在と、医院のサイトでその名称を確認した事実には別々の根拠が要ります。
自院に関係するメモには、公表名に加えて「自院で確認済み」「自院では未確認」の区別を置くと混乱を防げます。未確認の名称も照合用の候補として残せますが、来訪済みの会社として説明しない姿勢が大切です。
見るべき対象は、名簿の行数よりも各行の根拠です。
代表的なAIクローラーの名前一覧
OpenAI、Anthropic、Perplexityの代表的な名乗りは次のとおりです。2026年9月7日に確認した公表資料に基づく対応であり、すべての事業者や取得手段を網羅する一覧ではありません。
OpenAIに対応する名乗り
GPTBot、OAI-SearchBot、ChatGPT-Userは、いずれもOpenAIが公表している名称です。自動巡回とは異なる利用者の操作に伴う取得名も含まれるため、同じ会社に属する名前として整理したうえで原表記を残します。OpenAIのクローラー案内で対応を確認できます。
| 名前 | 事業者 | 見分ける際の着眼点 |
|---|---|---|
| GPTBot | OpenAI | サービス名のChatGPTとは異なる表記 |
| OAI-SearchBot | OpenAI | OAIから始まりハイフンを含む名称 |
| ChatGPT-User | OpenAI | 利用者の操作に伴う取得で使う名称 |
| OAI-AdsBot | OpenAI | 広告として提出されたページに関係する名称 |
OAI-AdsBotのように、特定の機能に伴って用意された名前もあります。名簿に記載されていても一般の医院サイトすべてを訪れるという意味ではなく、その名称が使われる場面まで公表説明と組み合わせて読む必要があります。
GPTBotだけをOpenAIの代表として手元に残すと、別の文字列が現れた際に未知の会社と誤解しかねません。会社は共通でも照合する名前は複数ある、という対応を先に押さえておきましょう。
Anthropicに対応する名乗り
ClaudeBot、Claude-SearchBot、Claude-Userは、Claudeの提供元であるAnthropicに対応します。似たつづりでも別々の名称として公表されているため、見た目が近いという理由で1つに省略しない扱いが適切です。Anthropicのクローラー案内に各名称が掲載されています。
| 名前 | 事業者 | 文字列で異なる部分 |
|---|---|---|
| ClaudeBot | Anthropic | ClaudeにBotが直接続く |
| Claude-SearchBot | Anthropic | Claudeの後に-SearchBotが続く |
| Claude-User | Anthropic | Claudeの後に-Userが続く |
手書きのメモや口頭の説明では、途中のハイフンや後半の文字が抜けやすくなります。正式名をそのまま転記して会社名を添えれば、Claudeという共通部分だけで照合した報告と区別できます。
学習はモデルを作るための利用、検索は回答時に情報を探すための利用であり、同じ事業者でも目的に応じた名称を公表しています。目的の記載を読む際も、名前の印象ではなく各名称に付いた説明を根拠にします。
Perplexityに対応する名乗り
AIを使った検索・回答サービスを提供するPerplexityでは、PerplexityBotとPerplexity-Userが公表されています。会社名と共通する部分が長いため覚えやすい反面、末尾の違いを省くと別の名称を混ぜてしまいます。Perplexityのクローラー案内が照合先です。
| 名前 | 事業者 | 照合時に残す部分 |
|---|---|---|
| PerplexityBot | Perplexity | Botまで含めた名称全体 |
| Perplexity-User | Perplexity | ハイフンとUserまで含めた名称全体 |
Perplexity-Userは利用者の操作に伴う取得の名乗りです。通信上の名前をまとめて「クローラー」と呼ぶ資料でも、定期的な自動巡回だけを指しているとは限らないため、報告の表題だけで訪問の性質を決めないようにします。
照合には、カタカナの読み方よりも公表されている英字の文字列をそのまま使います。
長い名乗りはどこを照合すればよい?
長いユーザーエージェントでは、クローラー固有の名称を探してから文字列全体を確認します。前半にあるブラウザー風の表記や数字だけを見ても、事業者を特定するには情報が不足します。
固有名と版の数字を分けて読む
名前に続くスラッシュと数字は、版を示す表記として使われます。公表例と数字が違っていても即座に別のクローラーと扱わず、まず名前の部分が一致しているかを確認する順序が適切です。
たとえば、GPTBotという固有名を見つけたら、その後ろの数字を名前と分けて捉えます。数字の更新と名称の追加は異なる変化なので、文字列全体が変わったという説明だけでは変更の内容を特定するには情報が不足します。
原文を残したうえで「照合した名称」と「版を含む名乗り全体」を別に置くと、読みやすさと追跡しやすさを両立できます。院内向けに短く説明する場面でも、元の表記へ戻れる状態を保ちます。
ブラウザー名らしい文字が混ざる理由
公表されている名乗りには、MozillaやAppleWebKitなど、普段使うブラウザーにも見られる文字列が含まれる例があります。その文字だけを見て人の閲覧と決めず、後半に固有のクローラー名があるかまで読む必要があります。
逆に、長い英数字が並んでいるだけでAIのアクセスと判断するのも早計です。見る順番は、固有名の発見、事業者との対応、公表されている文字列例との照合です。
画面幅の都合で末尾が省略された報告では、判断に必要な名称そのものが隠れている可能性があります。途中までの表示しかない場合は、推測で会社名を埋めずに全文が示された資料で照合します。
利用を指定する名前と通信名の違い
GoogleのGoogle-Extendedは、取得済みの内容の利用に関する指定に使う名前で、通信上の独立したユーザーエージェントとは異なります。名称の種類を分けずに探すと、見つからない理由を取り違えます。Googleの一般的なクローラー案内にこの区別が示されています。
このように、AI関連の一覧には実際の通信で送られる名前と、利用を指定するための名前が混在し得ます。ネット上の一覧から医院用のメモへ移す際は、何を識別する文字列なのかを一緒に記載するのが適切です。
Google-Extendedが自院の記録に見つからないという1点から、Googleに関係する取得の有無を判断するのは早計です。名前の種類を先に確認すれば、存在しない通信名を探し続ける手間を避けられます。
名前だけで訪問目的や成果は決まらない
名称から読み取れるのは、公表説明と結びつく手がかりまでです。本物かどうか、実際に何へ使われたか、来院につながったかは、それぞれ別の事実として確認が必要です。
名乗りの一致は本人確認の完了ではない
ユーザーエージェントは相手が送る情報なので、有名な名称と一致していても第三者が同じ文字列を送った可能性が残ります。名札が同じというだけで、その事業者が運営する通信だと確定するには根拠が足りない状態です。
事業者が公表しているIPアドレスの範囲など、名前以外の確認材料があれば照合の根拠になります。IPアドレスは通信元を示す番号ですが、事業者ごとに公表状況や確認方法が違うため、番号があるだけで確認済みとは扱わない姿勢が必要です。
本物と確認できた根拠がない段階では、仮の対応を確定した事業者と混同しないよう「その名前を名乗るアクセス」と記すのが正確です。
公表上の説明と個々の取得は別
名前に付けられた公表説明は、その仕組みがどのような用途に向けられているかを示します。自院のあるページが実際にどの回答や処理へ使われたのかまで、1回の名乗りから逆算できるわけではありません。
特に、見慣れない名前の英単語から用途を推測すると、説明にない意味まで付け足しがちです。SearchやUserという共通部分があっても、別会社の同じ文字を含む名称へ一律の解釈を広げず、各社の説明を読む必要があります。
個別の利用先が不明なら、推測で埋めず不明のまま残します。
AIによる取得と患者さんの来院の間
AIクローラーの訪問は、患者さんが医院を比較して選んだ事実とは別です。ページが取得された段階からAIの回答に医院が登場し、さらに受診先として選ばれるまでには別々の出来事があります。
ホームページの費用を払い続けても成果が見えなければ、AIからの訪問という報告に期待したくなるのは自然です。その期待を判断材料へ変えるには、報告されたのが機械の取得なのか、人への紹介なのかを区別して受け止めましょう。
名前の一覧は、AI関連のアクセスを説明する共通の言葉として役立ちます。訪問した名称の多さを集患の成果に読み替えず、名称の確認に使った資料には確認できた事実だけを載せる扱いが適切です。
追加や変更に備えたAIクローラー名の管理
新しい名乗りを見つけたら、以前の名前を消す前に追加と変更を区別します。公表名の増減に対応できるよう、名前の対応表には確認日と根拠を添えて残します。
新しい名前を旧名の置き換えと決めつけない
同じ会社から別の名前が公表されても、旧名の廃止まで示されたかは別に確認が要ります。名前の追加と名称変更を同じ扱いにすると、今も説明が残る名前を手元の一覧から消してしまうおそれがあります。
新旧の関係が公表説明で示されていれば、その関係を記載できます。明示が見つからない段階では、別名として併記し、後継や旧称といった関係を想像で付けない運用が適切です。
また、ある時点で公表ページから名称が見つからなくなっても、過去の記録には当時の名称を残す扱いが適切です。当時確認した文字列を残すと、後の説明変更と過去に観測した事実を分けられます。
確認日と変更内容を組み合わせる
更新日だけが書かれた一覧では、名前の追加と説明の修正を区別できない状態です。何を確かめ直した日なのかが読めるよう、確認日と変更内容を組み合わせて残します。
- 名称の追加 … 初めて公表資料と対応を確認した名前
- 表記の確認 … 同じ名称に続く数字や文字列例の変化
- 説明の変更 … 公表ページの用途説明や注記の変化
- 関係の確認 … 旧名と新名のつながりを示す公表内容
これらは医院で残す記録の区分例です。変更がなかった日も「名称と説明を確認、変更なし」と残せば、資料を見直したのか放置されていたのかを区別できます。
すべての文字の差を大きな変化として扱う必要はなく、事業者との対応や名称の解釈に影響する箇所を記録の中心にします。説明の誤記を直しただけなら、その旨が分かる短い記載で足ります。
不明な名称にも保留の居場所を
一覧にない名前が出てきたら、無理に既存の会社へ割り当てず「事業者未確認」として残します。似たつづりやAIを連想させる文字だけで所属を決めると、後の報告にも誤った分類が引き継がれます。
残しておきたいのは名前の原文と見つけた日、対応を確認できなかった理由です。公開説明が見当たらないのか、文字列が省略されているのかで、次に必要な材料が変わります。
未確認の欄があっても、確認済みの対応はそのまま使い、根拠が増えた名称だけ状態を更新する形なら、未確定な部分に全体の作業を引きずられずに済みます。
一覧の照合先は各社の公表ページ
手元の一覧を更新するときは、事業者自身が公開しているクローラー案内を確認先にします。第三者がまとめた名称集は候補探しに使えても、公表説明との対応まで確定した資料とは区別が必要です。
名前が掲載されたページまでたどる
確認先として残すURLは、会社のトップページよりも具体的な名称が掲載されたページが適しています。名称のつづりや説明を再確認したいときに、同じ場所へ戻れるためです。
公開ページを見る際は、会社名だけでなく掲載対象がクローラーやユーザーエージェントなのかも確かめます。サービスの紹介ページに名前が出ているだけでは、通信上の名乗りとの対応を示す根拠としては不足します。
公表資料の所在が変わった場合は、移転先で同じ名称の説明を確認してから照合先を更新します。リンクが開けるというだけで確認を終えず、必要な名前が本文に残っているかまで見ると誤った参照を防げます。
院内で共有する名簿の記載項目
院内向けの対応表は、名称、事業者、確認の根拠が読み取れる形にまとめます。自院で見た情報と事業者の公表情報が混ざらないよう、記載の意味をそろえておくと担当者ごとの解釈差を減らせます。
| 項目 | 記載する内容 | 区別したい情報 |
|---|---|---|
| 公表名称 | 文字列を省略せず転記 | サービスの通称 |
| 対応する事業者 | 公表資料で確認した会社名 | 名前からの推測 |
| 照合先と確認日 | 名称が載るURLと見直した日 | 資料側の更新日 |
| 自院での確認状況 | 確認済みまたは未確認 | 一般に存在する名称 |
| 未確定事項 | 本物かの確認など残る疑問 | 確認を終えた事実 |
資料が足りず判断できない状態を「訪問なし」と書くと、根拠以上に強い結論が院内で共有されるため、一覧に添える短い説明でも「未確認」と区別して記します。
見直すきっかけを決めておく
名称集は暗記するより、必要なときに公表資料へ戻れる状態を保つほうが実務に役立ちます。見慣れない名乗りが現れたときや公表ページに変更案内が出たときを、対応表を見直すきっかけにします。
- 新しい名称との遭遇 … 既存の事業者との対応を再確認
- 公表説明の更新 … 手元の注記との食い違いを確認
- 照合先の移転 … 名称が掲載された新しい参照先を確認
普段使う報告を読む機会に確認日も見る運用なら、古い一覧を無期限に使い続けるのを防げます。更新頻度を一律に増やすよりも、判断に使う前に説明が変わっていないかを確かめる姿勢が有用です。
最初の手当ては、手元に出ている名称を省略せず並べ、公表資料に照合できたものへ事業者名を添える作業です。その対応と未確認の範囲が見えれば、自院にどの名前が現れているかを過度な期待や推測を加えずに説明できます。
よくある質問
AIクローラーの名前は全部覚える必要がありますか?
自院の資料に現れた名前から照合すれば十分です。正式な文字列と確認先のURLを手元に残しておけば、見慣れない名称が出ても事業者の公表説明に戻って調べ直せます。
一覧にある名前は、すべて自院へ来ているのですか?
一般向けの一覧に載っているだけでは、自院に来ているとはいえません。一覧が示すのは公表されている名称と事業者の対応であり、自院で確認した訪問実績とは別の情報です。
自院の資料に同じ名前があるなら、まず原文が一致するかを確認します。本物かどうかの根拠まで示されていなければ、その名称を名乗るアクセスとして扱い、確認済みの事業者とは分けて記録しましょう。
同じ会社の名前が複数見つかったら、1つにまとめてよいですか?
会社ごとにまとめて表示しても、個々の名称は残しておくのが適切です。たとえば、OpenAIはGPTBotとOAI-SearchBotという異なる名乗りを公表しています。会社名だけにすると、どちらの名称を確認したのかが分からなくなります。
院内向けの短い説明には会社名を使い、その下に確認した正式名を併記すると読み返しやすくなります。似た文字列を同じ名前の誤記と決めつけず、公表資料で別々に記載されているかを確かめます。
名前の後ろの数字が変わったら、別の事業者ですか?
数字の違いだけで別の事業者とは判断できません。名称に続く版の数字が変わる例があるため、固有名の部分を照合し、公表されている文字列の説明と合わせて読む必要があります。
一覧に載っていない名前が見つかったら、どう扱えばよいですか?
事業者未確認として原文を残し、名称が公表資料に掲載されているかを調べます。名前にAIや有名なサービスに似た文字が含まれていても、その見た目だけで会社を割り当てるのは避けます。
見つからなければ、確認日と不明な理由を記載したまま保留にできます。名称の一部しか分からない場合は全文を確認し、後から対応が確かめられた時点で事業者名を追加する順序が適切です。
この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!
この記事を書いた人 Wrote this article
AIで集患している人@山岡
自社の本業は医薬部外品等のネット通販。某巨大企業の社畜マーケターとしても活動中。個人マーケと大手マーケ、社長と社畜、の両岸を現在進行形で行っているのが最大の強み。某メジャー競技で全国優勝多数の元アスリート。生活も仕事もストイックすぎて誰ともなじめず友達はいないが悩んでもいない。AIエージェントをフル活用した「集患の全自動化」に挑戦中。すでに全自動化の仕組みは完成しており現在はテストを繰り返してバグを修正中。